外壁塗装の溶媒は「水」か「有機溶剤」が基本

そもそも溶媒とは、簡単に言ってしまえば、固体を溶かすもの、というイメージです。

 

固体や液体あるいは気体を溶かす液体の呼称として使われる言葉で、外壁塗装など工業分野では溶剤(ようざい)とも言われたりしますね。

 

溶解した液

 

外壁塗装の塗料には一般的に、溶媒として「有機溶剤」または「水」が使われます。

 

これらの溶媒は、塗膜状態になったときには、消えてなくなってしまう成分なのですが、塗料を液状に保つことで、均一に塗りつける作業を行えるようにする役割をするので、良い塗膜を作るのに非常に重要な成分なんです。

 

有機溶剤とは、物質を溶解する性質を持つ有機化合物のことで、溶解、洗浄、抽出等の化学処理に使われる化学物質で、多くの種類があります。

 

これらの化学物質は、それぞれ溶解力や沸点等の性質が違うので、混合されると、相乗効果によって溶解能力、蒸発特性、展延(てんえん)性などの特性を発揮します。

 

塗料に使う場合の役割は詳しくは主に3つの役割があります。

 

主溶剤、助溶剤

 

樹脂等の固形物を溶解して液状にする役割は同じなのですが、主溶剤とは、その溶剤単独で樹脂を溶解することのできるものをいいます。

 

助溶剤とは、その溶剤単独では、溶解することはできないのですが、主要剤と混ぜ合わせて使用すると溶解性能が発揮できる溶剤のことです。

 

希釈剤

 

と用を塗りやすくするために塗料を薄めて、粘度を下げる役割をするものです。

 

過剰に混合すると、必要な膜厚を確保することができなくなるので、過剰に使うことはできません。

 

 

リターダー

 

主剤、硬化剤が反応して高分子化するための時間を確保するために、蒸発を抑制して、乾燥時間を調整する働きがあります。

 

塗装現場で塗料を薄めて塗りやすくするために使用されるシンナーは、補助材料で、各塗料の主要素に対する溶解性や蒸発特性を考慮して調合されています。

 

ウレタン系塗料の場合は、ラッカーシンナーのようなアルコール系の素性の溶剤を使うと硬化剤が反応して、適切にまじ合わされなかったりもします。

 

また、「ペイント薄め液」とも呼ばれる「塗料用シンナー」はどの現場にも持ち込まれていますが、このシンナーには、溶解力が全くないので、樹脂成分がダンゴ状態になってしまいます。

 

一方で、各種の溶剤毛塗料を希釈剤として、塗料用シンナーが指定されていたりするんですが、誤ってラッカーシンナーで薄めてしまった場合にも問題が発生したりします。

 

ラッカーシンナーの方が強い溶解力があるので、一見、ちょうどよく混合されているように見えるのですが、そのまま塗装するとツヤがなくなったり、2回塗りした時にシワになって仕上がり異常を起こすことにもなります。

 

実際の現場作業では、特性や気象条件によって極度に塗装作業性が悪い時もあります。

 

そういった時に、作業性を高めるために、シンナーを加えて、塗りやすくなって、作業スピードが上がる時もあります。

 

ただ、作業性だけで判断してシンナーが加えられると、仕上がりの異常になったりして、外見もおかしくなってしまうこともあります。

 

外装材の塗装の場合にh、外気に解放されて現場で作業をしているので、周囲に拡散して、作業環境が悪くなってしまうこともあります。

 

紫外線や風雨の影響を受けたり、技術的に性能の高い溶剤系の塗料を使わなければいけない時も多いのですが、火災の防止や安全衛生、環境保護の面から問題もあるところです。

 

溶剤系の塗料が、一般的に高性能であっても、戸建て住宅の塗り替えの場合には、作業現場が隣の家と接していることも多く、住みながら作業員が作業しているので、最近では環境に優しい水素の塗料を使うようになってきています。

 


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